プロジェクト詳細

意見公募中
JBC00000354
202211JBCA00022
葉山町の多様な主体が連携した海の森づくり活動

葉山アマモ協議会(湘南漁業協同組合、ダイビングショップナナ、葉山一色小学校、鹿島建設(株))

自然基盤
人工基盤
吸収源の新たな創出
吸収源の回復、維持、劣化抑制
〇プロジェクト開始前の状況 地域での藻場再生活動は2006年に地域協議会「葉山アマモ協議会」が設立し、藻場の保全、モニタリングを実施してきた。本プロジェクトでは当初より、海草(アマモ)を対象とした保全・再生を行ってきたが、2016年以降、アラメ・カジメ藻場の衰退が進行したことから海藻藻場の保全策についても検討をはじめた。2020年にはアラメが消失し、カジメ場も磯焼けが広がった。 〇プロジェクト立ち上げの理由 磯焼けが進行したことから、地域の漁業への影響が深刻化した。特に、葉山町沿岸では、刺し網漁、かご漁、潜り漁などが主体となっており、サザエ、アワビ、タコ、イセエビ、メジナなどの有用水産生物の資源量がここ十数年の間に激減した。この原因の一つに、藻場の衰退が考えられることから藻場の復活が喫緊の課題となっている。また、近年では漁業者の高齢化が進み、漁業文化の継承、地域で獲れる海藻類の加工を含めた食文化の持続性も課題となっている。 〇プロジェクト立ち上げ後の活動内容 2020年に藻場の被度階級がほぼ0のエリアの磯焼けエリア(ベースライン)において、ウニ類の駆除、海藻の胞子散布活動(スポアバック)に加え、消失前に保存した海藻配偶体を用いた陸上種苗生産技術を行っている。カジメ種苗、アラメ種苗は陸上生産後に海面養殖に移行し、生育した藻体を海域にせっちすることで持続的な胞子拡散、藻場再生に貢献した。 〇申請プロジェクトがCO2吸収源の回復、拡大への寄与について 本プロジェクトでは、継続的な保全・再生活動により、ワカメ、カジメ、ヒジキなど地域の藻場の保全活動を持続的に実施しており、2022年に46.6t-CO2、2023年に49.7tt-CO2、2024年に58.0t-CO2の認可を得るなど吸収源の回復に貢献してきた。
2007年6月1日~現在