Jブルークレジット運用システム
意見公募中プロジェクト
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プロジェクト詳細
ステータス
意見公募中
プロジェクト管理番号
JBC00000294
プロジェクト名
〜海の生態系を育む、神奈川ブルーカーボンプロジェクトin城ヶ島〜
代表申請者 団体名
三和漁業協同組合 城ヶ島支所
共同申請者 団体名
一般社団法人BlueArch
プロジェクト区分
自然基盤
吸収源の回復、維持、劣化抑制
プロジェクト情報
神奈川県三浦市・城ヶ島周辺は、かつて豊かな藻場と多様な水産資源に恵まれ、地域漁業の基盤を支えてきました。しかし近年、気候変動による海水温上昇や、植食性魚類(アイゴ・イスズミ等)の食害、ウニ類(ガンガゼ等)の異常繁殖により磯焼けが急速に進行しました。特にワカメやカジメといった大型海藻群落の衰退が広範囲で進み、海の生物多様性や漁業資源の減少が深刻化しています。神奈川県水産技術センター等の調査でも、活動開始前には城ヶ島西側・南側でカジメ群落の大幅な減少が確認され、地域における藻場の危機が明らかになっていました。 こうした状況を受け、2013年より、当時の城ヶ島漁業協同組合(現・三和漁業協同組合城ヶ島支所)を中心に藻場再生活動を開始しました。主な取組は、植食性魚類の駆除、ガンガゼなどのウニ除去、そして藻場の自然再生を促す環境整備です。近年は、環境適応力の高い「早熟カジメ」の設置にも着手し、胞子の拡散による群落再生を促進しています。これらの取組は2017年、全国漁業協同組合連合会主催「全国青年・女性漁業者交流大会」において、県内団体として初の農林水産大臣賞を受賞するなど全国的にも評価されています。 活動は年間を通じて継続され、駆除や設置作業だけでなく、再生区域のモニタリングや成長調査も実施。加えて、小中高校生や地域住民が参加する体験型イベントや環境学習会を開催し、藻場の重要性と保全活動への理解を広げています。活動の様子はInstagram等を通じて広く発信し、地域内外からの関心を高めています。これらにより、一部海域ではカジメ群落の回復が確認されるなど、成果が現れ始めています。 今回は、再生した藻場のブルーカーボンを評価し、CO₂吸収源の回復と拡大を主要な目的の一つとしています。これにより、藻場保全を資金面からも持続可能な仕組みへと発展させ、漁業・観光・環境保全が循環する地域モデルの構築を目指します。城ヶ島の豊かな海を次世代へ引き継ぐため、漁業者、研究機関、行政、市民団体が一体となり、藻場再生とブルーカーボン創出に継続的に取り組んでまいります。
プロジェクト実施開始日 (プロジェクトを始めた日付)
2013年〜現在
プロジェクト実施場所
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