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意見公募中プロジェクト
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プロジェクト詳細
ステータス
意見公募中
プロジェクト管理番号
JBC00000136
プロジェクト名
全国一の産地 沖縄県うるま市で挑む、モズクの天然採苗と海草保全による未来の漁業
代表申請者 団体名
TOPPANデジタル株式会社
共同申請者 団体名
勝連漁業協同組合
共同申請者 団体名
うるま市
プロジェクト区分
人工基盤
吸収源の新たな創出
水産養殖を含む
プロジェクト情報
【プロジェクトの背景】 沖縄県は全国一のモズク生産量を誇っており、全国の水揚げ量の9割を占めている。本プロジェクトを実施した勝連漁業協同組合は沖縄県内でも4割のモズク水揚げ量を誇る。モズク養殖は毎年9月に天然の胞子を網に付着させ、培養や沖出しを経て、春先にかけ収穫される。また、モズク養殖が行われている周辺では、数多くの海草が繁茂しており、モズク養殖は海草をはじめとする周辺の生態系の保全にもつながっていると考えられる。 このモズク養殖の過程では、モズクの光合成によりCO2が吸収されるため、ブルーカーボンとしての役割が期待できる。 また、漁業者は漁船の燃費を向上させるために船底に防汚加工の塗装を行ったり、人工ではなく天然の胞子で種付けを行ったりなど環境へ配慮した養殖を行っている。一方で、近年では漁業者の高齢化と漁師の担い手の減少に加え、気候変動の影響も大きくなり、モズクの安定した生産が困難となっている。さらに、2021年には小笠原諸島の海底火山の噴火による軽石がモズク養殖場に大量漂着し、モズク養殖へ大きな打撃を与えた。このような背景から、TOPPANデジタル・勝連漁業協同組合・うるま市の三者共同によるモズク生産の維持・回復へ向けた活動を2021年9月から取り組んだ。具体的な活動を以下の(1)~(4)に挙げる。 【活動内容】 (1) 軽石除去作業(実施者:勝連漁協) 2021年10月に周辺海域に大量に漂着した軽石によって、漁船が故障するケースが相次いで発生した。そのため、種付けした網を海上に沖出しできず、養殖作業に大きな被害が生じた。軽石が船のエンジンに混入すると故障につながり出航できないため、その影響を最小限にとどめるため漁業者は漂着した軽石の除去作業を実施した。その結果、軽石の被害を最小限に抑えることができた。 実績:軽石の影響が深刻化 勝連もずく漁師の闘い(沖縄テレビ)2021/11/16 美味しいもずくを届けたい強い思い 軽石と闘う水産業(沖縄テレビ)2022/4/14 https://www.youtube.com/watch?v=Wdd9VmLGEvw (2) 食害対策(実施者:勝連漁協) 勝連漁協は食害防止ネットを漁業者に提供し、養殖場周辺に設置することでアイゴ等の魚による食害を防止した。 (3) モズク生産管理ツールによる漁業者の作業負荷軽減策(実施者:TOPPANデジタル) 従来、勘やコツに頼っていたモズク生産の技術を継承するべく、手帳やカレンダーに手書きされていたモズクの生産記録をデジタル化し、ノウハウを次世代へつなぐアプリを開発し漁業者へ活用いただいた。さらに、これまで紙伝票と手計算で運用されていたモズク水揚げ時のアナログ作業をアプリで置き換え、工数の削減を図り、漁協の作業の効率化を図った。 (4) モズクの魅力を伝える教育・広報活動(勝連漁協、うるま市、TOPPPANデジタル) 勝連漁協にてモズクの生産工程や健康機能を分かりやすく伝える動画を作成しYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=vnXuHUhnwX0)にて公開しているほか、修学旅行生向けに食育活動を実施している。さらに、うるま市においてはモズクを用いたレシピをCookpad(https://cookpad.com/kitchen/39539271)にて公開しモズクの魅力を発信しており、地域の小中学校の給食でもモズクを取り入れ、食育活動を実施している。TOPPANデジタルにおいては、学生向けインターンシップを開催しモズクの販売促進を図るためのプログラムを実施した。また、毎年4月にはモズクのPRのために勝連漁協が主催しているモズクの日にも参加し、モズク養殖の生産性向上に向けた漁業DXの取組を紹介するなど、地域に根差した活動を展開している。
プロジェクト実施開始日 (プロジェクトを始めた日付)
2021年9月から現在
プロジェクト実施場所
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